先進市場経済国経常収支の動向 2
他の先進市場経済国の経常収支は、全体として、小幅な赤字から相当な黒字に転じています。
英国といくつかの小規模国を除けば、黒字転換は一般的現象です。
競争力の改善、相対的に軟弱な国内需要および交易条件の改善が経常収支黒字の拡大につながりました。
さらに、これら諸国のサービスおよび民聞移転収支の赤字が減少したため、経常収支黒字は一層増大しました。
1983年において、日本の経常収支黒字幅は特に急激な拡大をみせました。
1980年以来、目本の経常収支黒字は300億ドルを上回っています。
同黒字拡大の原因は主として貿易収支黒字が急増したことによるもので、同時に貿易外収支の赤字増加はゆるやかでした。
貿易黒字のほとんどが数量効果によるものであり、1980年から1983年の間、日本の輸出数量は約18%増大し、輸入は3.5%強減少しました。
日本の輸出は、主要貿易相手国の日本製品に対する貿易制限がなければさらに増大していたでしょう。
西独においては、貿易外収支赤字の減少が1983年経常収支黒字を若干増大させました。