先進市場経済国経常収支の動向
国際収支困難支援融資・・・
特に補完的融資の供給はいまだ不充分です。
その結果、開発途上国の開発活動は、先進市場経済国における景気循環の国際的影響に左右され続けている状況にあります。
さて、1981年に始まった先進市場経済国縮収支の趨勢は1983年にはより明確なものとなりました。
主として、景気循環局面の相違およびドルの根強い騰貴の結果、米国の経常収支赤字は急増し、米国を除くその他の国の経常収支は総計で1982年の小幅赤字から1983年の大幅黒字に変化しました。
近年における米国経常収支赤字幅拡大の主要原因は実質貿易収支の悪化です。
1983年において、実質輸入が急速に増大した反面、輸出数量は減少しています。
石油輸入額の低下と交易条件の改善にもかかわらず、貿易収支赤字は235億ドル増大したものと見積られています。
伝統的なサービス収支黒字も、名目金利の下落および純債権国としての地位の低下によって、ほぼ30億ドル減少したものとみられます。
主として証券投資という形での巨額な資本流入が今後とも続けば、米国が純債務国に変化する可能性もあるでしょう。