現代資本主義 3
資本主義はみずからの適性領域をこの世界的な発展の様態のうちに見いだしました。
大企業を通して、大企業の集中化を通して、地球的規模での寡占内部における大企業の協調を通して、そして大企業による国家機構の利用を通して、みずからの秩序支配能力をはっきりと示すのです。
諸国の古い国民経済が世界の景気変動に従うということは既成の事実です。
政治的権力は、不人気な意思決定をおこなう際のアリバイとして必要とする場合を除いてそれ以上にこの既成事実を認めているわけではありません。
しかし、それでもこの既成事実に屈服するのです。
政治的権力は技術進歩のもっとも革命的な諸局面の一つを自己自身の目的に適合させてきただけに、なおさら進んでこの既成事実に屈服するのです。
技術進歩が今世紀の後半にもっとも新しく、まったく予想しがたい内容をはぐくんだことについて、ここでくりかえし強調する必要はないでしょう。
人びとのあいだのコミュニケーションが決定的に変化したこと、コミュニケーションが指数を越える伸びを見せたこと、コミュニケーションが民主化されたこと(これはコミュニケーション費用が削減され、それまでエリート集団の専用になっていた多くの市場が拡張されたためです)・・・
そして、とりわけテレビのブラウン管があらゆるコミュニケーション手段の花形として厳かに承認されたこと、がそれです。